2013年5月8日水曜日

2013.5.8 命の大切さを学ぶ教室

今日の道徳の時間は,高校と合同で『命の大切さを学ぶ教室』という演題で講演をしていただきました。



講師としてお招きしたのは,原田紀男さんです。
原田さんのご長男は平成19年7月10日宮崎市内にて交通事故に遭い,その19日後に息を引き取られました。
相手は無免許,しかも飲酒運転だったそうです。


ご長男の人物像やこれまでの生活についてお話されました。
そして事故が起こった後の一変した自分たちの生活についても触れられました。
予期できない死は受け入れられない悔しさがひしひしと伝わってきました。

本校の高校生や中学生に対して,

「今やっていることに無駄なことはない。価値観は様々だけれど将来きっと役に立つことをわかって欲しい。」
「自分1人の命ではない。あなたたちは家族をはじめいろいろな人たちの支えで生きている。」
「親に感謝しましょう。大事にしましょう。」
「交通規則・マナーをしっかり守って欲しい。自分が加害者にも被害者にもならないように。」

など,たくさんのメッセージを残してくださ
いました。
生徒たちはとても真剣に耳を傾けていました。

最後に,NHKにて事故の概要が放送されたDVDを鑑賞しました。
その中において,ご長男のお子さんたちが集中治療室に入れないことからカセットレコーダーにメッセージを吹き込んでいる音源が流れました。

「お父さん,がんばって。がんばって。待っているからね。」

涙が出そうな瞬間でした。

本校の高校生も中学生も将来,車の運転をします。
この講演を通じて,交通マナー遵守に務めてもらいたいと強く感じました。